日本に留学するには

日本の大学等高等教育機関での授業は基本的に日本語で行われていますので、日本に留学するためには、授業についていくための日本語を習得する必要があります。

※大学等によっては英語で行われるコースがありますので、このコースに行く場合はこの限りではありません。

日本の大学等に留学するには、主に3つの方法があります
  1. 日本の大学にある留学生別科で1年~1年半日本語を勉強してから進学する
  2. 日本にある日本語学校等で1年半または2年間日本語を勉強してから進学する
  3. 母国から直接日本の大学等に留学する(すでに十分な日本語能力を有している、
    英語によるコースなど日本語能力が必要ないコースに入学するなど)

1.留学生別科を経て進学する場合

大学の学部や大学院で学ぶことを希望する方を対象に、大学生活で必要な日本語力を身につけるためのコースです。
大学の付属機関であるため、大学の施設が利用できること、母体の大学への推薦入学制度があることなどの利点があります。

留学生別科
学費(全国平均) 1年コース:400,000-850,000円、1年半コース:642,000-1,075,000円
選考方法 書類選考、面接
入学時期 その他(学校によって違います)
県内の留学生別科がある大学  *以下のリンクは外部リンクに飛びます。

(参考:独立行政法人日本学生支援機構(JASSO))

2.日本語学校を経て進学する場合

日本語学校の多くは、日本語の習得を目的とするコースと日本の大学進学を目的とするコースの2つを設けています。

日本語学校
学費(全国平均) 1年半コース:772,000-1,530,000円、2年コース:932,000-1,280,000円
選考方法 書類審査、筆記試験、面接
入学時期 4月、10月(学校によって違います)
県内の日本語学校 *以下のリンクは外部リンクに飛びます。

3.母国から直接大学・大学院に留学する場合

大学へ留学

日本の大学に入学する場合、ほとんどの大学が入学者の選抜の一つとして、日本留学試験(EJU)の成績を採用しています。EJUは、日本の大学で必要とされる日本語能力と基礎学力の評価を行うことを目的に実施されている試験で、独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)が6月と11月の年2回、日本国内とアジアを中心とした海外の14の国/地域で実施しています。科目は、「日本語」「理科(物理・化学・生物)」「総合科目」「数学(コース1・2)」があり、出題言語は日本語及び英語です(「日本語」は日本語による出題のみ)。科目と出題言語は、志望する大学の指定がありますので、志望する大学に確認しましょう。

大学へ留学
参考:(財)日本語教育振興協会
学費(全国平均) 日本学生支援機構が出版した「日本留学ガイド」に学費についての情報が詳しく載っています。
選考方法 日本留学試験(EJU)、大学独自の試験、面接など
入学時期 4月(9月や10月に入学可能な大学もあります。)
大学院へ留学

正規課程(修士・博士)に入学する場合も、研究生になる場合も、一般的には、日本国内あるいは海外において書類審査や入学試験を受ける必要があります。また、出願の前に、あらかじめ日本の大学院での指導教官を探して、受入の内諾を得ることが必要な場合がありますので、志望する大学院に確認しましょう。

大学院へ留学
参考:独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)
学費(全国平均) 日本学生支援機構が出版した「日本留学ガイド」に学費についての情報が詳しく載っています。
選考方法 書類審査、大学独自の筆記試験、面接
入学時期 4月(9月や10月に入学可能な大学もあります。)

研究計画書が必要な場合があります。

ほとんどの大学院では出願書類として研究計画書の提出を求めています。研究計画書とは、大学院で行う研究の目的や研究方法などを説明するものです。大学院によって異なりますが、A4用紙に数枚程度の分量で、研究の目的、研究理由、そのテーマに関する先行研究、どんな方法で何を分析するかを明確に記入します。

研究生として大学院進学の準備ができます。

研究生とは、学位の取得を目的としない短期間(半年または1年)の課程の学生のことで、留学生の場合、大学院正規課程への準備期間として、「研究生」の課程を経て進学することが望ましいと考えている大学院が多数です。

留学するにあたっての注意点

在留資格を取得しよう

日本の大学等に留学するためには、「留学」の在留資格が必要です。在留資格「留学」の在留期間は、法務省入国管理局により、それぞれの留学期間に応じて3カ月から4年3カ月までの間で決定されます。在留資格の申請手続きについては志望する大学に確認しましょう。

(参考:法務省入国管理局)

データでみる福岡県の留学生数と出身国

約100の国・地域の留学生が留学先として福岡を選んでいます

福岡県は東京・大阪に次いで全国で3番目に留学生が多い地域です。留学生に人気の理由は、空港から市街地まで地下鉄で約10分という交通アクセスの良さに加え、物価の安さや年間を通してお祭りがあり賑わっていることなどがあります。また、2017年5月1日現在、中国からの留学生が約29.6%と最も多く、続いてベトナム(28.9%) ネパール(23.2%)となっており、全部で98の国・地域に及ぶため、留学中は多くの国・地域から来ている留学生のみなさんと交流できます。

留学生の状況

留学生数の推移(各年5月1日現在)
留学生数の推移

(独立行政法人日本学生支援機構調査に基づき作成)
※全国は右目盛り、福岡県は左目盛りで表示

ここにおける留学生とは、「出入国管理及び難民認定法」別表第1に定める「留学」の在留資格により、我が国 の大学(大学院を含む。)、短期大学、高等専門学校、専修学校(専門課程)、我が国の大学に入学するため の準備教育課程を設置する教育施設及び日本語教育機関において教育を受ける外国人学生をいう。 (独立行政法人日本学生支援機構「外国人留学生在籍状況調査」の定義による。

留学生の出身上位国(地域)の状況(2017年5月1日現在)
留学生の出身上位国(地域)の状況
順位 福岡県(総数17,519人) 全国(総数 267,042人)
国名(地域) 人数(人) 構成比(%) 国名(地域) 人数(人) 構成比(%)
1 中国 5,187 29.6% 中国 107,260 40.2%
2 ベトナム 5,056 28.9% ベトナム 61,671 23.1%
3 ネパール 4,058 23.2% ネパール 21,500 8.1%
4 スリランカ 623 3.6% 韓国 15,740 5.9%
5 韓国 614 3.5% 台湾 8,947 3.4%
6 インドネシア 226 1.3% スリランカ 6,607 2.5%
7 台湾 219 1.3% インドネシア 5,495 2.1%
8 ミヤンマー 212 1.2% ミヤンマー 4,816 1.8%
9 バングラデシュ 199 1.1% タイ 3,985 1.5%
10 タイ 134 0.8% マレーシア 2,945 1.1%
  その他 991 5.7% その他 28,076 10.5%